タカラジェンヌ別れの言葉ー退団挨拶から振り返る宝塚人生 阿部 彩子 著 前編(私のブランク期)

図書館で見付けたとたん手に取ってしまった本(笑)

トップや活躍したスターさんの退団時の退団挨拶と、
それぞれの活躍ぶりやどんなスターさんだったかをまとめた本でした。

この本の初版が2014年なので、
その辺りから10年ほど遡った間のスターさん(抜粋)についての記載となっていました。

私も宝塚ファンとしてはブランクがあるので、本の中にあるジェンヌさんの中には
名前を認識して観劇していたスターさんと、そうでないスターさんがいますが、

沢山いて長くなりそうなので、こちらでは私のブランク期で、
ジェンヌとしての舞台姿を見ていないスターさん(舞台を観ていても顔と名前が一致してなかったスターさんも含む)の
退団挨拶を列記したいと思います。

私のブランク期スターさん達の退団挨拶

壮 一帆(そう かずほ)
「今、この背中に組子たちを感じながら、お客様の温かいお心に触れ、この上なく幸せでございます。」

蘭寿 とむ(らんじゅ とむ)
「楽しかったぁ…。最後の瞬間に浮かんだ言葉はこのひと言でした。」

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ビデオでしか見た事がありませんが、自分の色を持った男役さんだな。と思いました。

悠未 ひろゆうみ ひろ)
悠未ひろとして、宙組魂、男役魂を貫いていきます。」

春風 弥里(はるかぜ みさと)
「みなさまからいただいた心の翼を、これからも大切に育て続けたいと思います。仲間とともに繋いだ夢とみなさまへの感謝を胸に、今、力いっぱい飛び立ちます。」

花愛 瑞穂(かわい みずほ)
「美しいものを見る心を養ってくれた宝塚。
仲間の幸せをともに喜ぶことを教えてくれた宝塚。
人間として本当に大切なものを教えてくれた宝塚。」

音月 桂(おとづき けい)
「雪の結晶はひとつひとつはとても小さいけれど、それらが集まり雪となり、降って振って降り積もって、いずれはあたり一面を美しい銀世界に変えることができる。
私の宝塚人生はそんな雪の結晶そのものでした。」

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宝塚退団後のお姿を見る限り、きれい可愛い女優さん。と言う感じで、私の中では男役のイメージがあまりありません。

愛音 羽麗(あいね はれい)
「誠意と根性、そして努力という言葉をいただき、その言葉に支えられて、その言葉に恥じぬよう誠心誠意、舞台に生きてまいりました。」

涼 紫央(すずみ しお)
「とうとう、この時が来てしまいました。思えば、夢だったこの世界に飛び込むことができた日から、一番恐れていた時だったと思います。
宝塚200周年、生まれ変わっても宝塚にいます。」

白華 れみ(しらはな れみ)
「入団してからも宝塚は私をさらにときめかせ、憧れの存在であり続けました。
一番近くにありながら、常に目標であったこの舞台。」

大空 祐飛(おおぞら ゆうひ)
「私の歩んだ道は歩きやすい道ではありませんでしたが、自分自身で切り開いた私にとって最高の道でした。」

野々 すみ花(のの すみか)
「相手役の大空さんには、舞台人として、そして人間としてどう生きるべきかということを教えていただき、常に良い舞台を目指して、精進し続けることの大切さと、その時に初めて味わえる幸せを感じさせていただきました。」

藤咲 えり(ふじさき えり)
「口から心臓が飛び出しそうになるくらいうれしくてドキドキする思いも、言葉にならないような虚しくて切ない思いもたくさん経験しました。
でもそのひとつひとつが今の私につながっていると思います。」

霧矢 大夢(きりや ひろむ)
「どんな時もあきらめず、くじけず、ひとつひとつ小さな夢を叶えていき、そして今、こんなにも温かで愛に満ちあふれた空間の中、ここに立たせていただいております。」

蒼乃 夕妃(あおの ゆき)
「昔はたくさんの娘役の中のひとりの蒼乃夕妃でした。
でも今では蒼乃夕妃といえば、みんなが”男前”だと答えてくれます。娘役なのに…。
それでいいのかと悩んだ時期もありました。
でもこれが私らしい娘役の形なんだと、最後まで貫かせていただきました。」

青樹 泉(あおき いずみ)
「今まで、宝塚でたくさんのことを学ばせていただきました。
その中のひとつに、美学を追求するということがあります。」

桐生 園加(きりゅう そのか)
「365日の現実より、たった1秒の夢のために、たった1秒輝くために、ともに歩んでくださいましたファンのみなさま、ともに願いを叶えてくれたみんなには、とても感謝しています。」

真飛 聖(まとぶ せい)
「これまで自分さえ信じられずに、何もかも怖いと思う日々もありました。
ですが、自分の心に嘘がないように生きたいとずっと思っていました。」

瀬奈 じゅん(せな じゅん)
「願い、努力し続ければ、なりたい姿になれることを、新たな自分と出会えることを教えてくれました。」

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昔、宝塚のTV放送があった頃、初舞台生紹介コーナーに出演していて、名前の由来(アイルトン・セナから)を話していたのだけ、覚えてます。トップになったんですねぇ

日向 燦(ひなた さん)
歌劇団は産まれ立てのゴリラを拾い上げてくださり、イチから芸を仕込んでくださり、みなさまの前で披露できるまでに育て上げてくださいました。」

大和 悠河(やまと ゆうが)
「大好きな宝塚で、大和悠河として生きることができた時間が幸せでした。」

陽月 華(ひづき はな)
「客席から見た宝塚は本当にキレイでした。
緊張感の中、汗のにおいを感じながら、袖から見た宝塚の舞台も本当にキレイでした。」

七帆 ひかる(ななほ ひかる)
「悔いはありません。ただ、別れがツラいです。」

安蘭 けい(あらん けい)
「私の夢の第一章の幕が今日下ります。ですが、明日から第二章の幕が上がります。」

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この方も宝塚卒業後、舞台を観ました。意志のしっかりした女優さんのイメージがあります

和音 美桜(かずね みおう)
「すべてのものに感謝できる今、退団を決意しました。」

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退団後、ミュージカル「レディ・ベス」で主人公の母親役として出演されていたのを観劇しました。
声のみ聴かせる場面が多かったのですが、その歌声にすごく感動してこの方の名前を覚えました。本当に素敵な歌声ですね。

彩乃 かなみ(あやの かなみ)
「私はお客様に夢をお届けする立場の人間でしたが、同時に多くの愛と夢をいただいておりました。
何より、毎日瀬奈さんのおとなりにいさせていただけたこと、本当に幸せで宝物のような日々でした。」

貴城 けい(たかしろ けい)
「ファンの方のため、宙組のため、そして自分自身のため、今できることは何か常に考えて過ごしてきました。」

紫城 るい
「一生分の幸せをいただいてしまったかと思うほど幸せで、時が止まってほしいと何度も思いました。」

真白 ふありましろ ふあり)
「宝塚での出来事のひとつひとつがキラキラの星になり、私のトランクをいっぱいにしてくれました。
トランクがいっぱいいっぱいになったので、私は今日、出かけることに決めました。」

月船 さらら(つきふね さらら)
「絶対に月船さららを忘れさせてなるものか。忘れたくても忘れられない。
忘れた頃につい思い出してしまう。さららん嫌いなんだけどなんか気になってしまう。
そんなタカラジェンヌとして締めくくれるように毎日の舞台を務めてきました。」

今回ご紹介の生徒さん達

今回ご紹介した生徒さん達は私の宝塚ブランク期と重なり、
彼女たちの在団時代の舞台は記憶にないのですが、
外部のカンパニーでミュージカルに出演されてて、初めて観劇して知ってる方もいました。

トップになった方々は舞台は観ていないけれど、顔は大体浮かんできます。

この本も著者の印象に残った方達のみの掲載ですが、最後のご挨拶にも個性が出ますね💖